ウキウキなえちゃんのクソブログ

マインスイーパーのやり過ぎでIQが上がりました

天空の花嫁

 

ご機嫌いかがでしょうか。好きなタイプは南沢奈央、なえとすです。

 

前回に引き続き、サンリオスマイルこと高木さん(※仮名)ガチ恋勢になった中学2年の話を進めます。ちなみに高木さんは本当に可愛かったです。この件を元カノに話した当時ガチでドン引きされました。

 

----------第2章

〜あらすじ〜

馬のマークの塾で知り合った高木さん(※仮名)と、授業中のプチ文通でちょっと仲良くなった中坊Dは、チョロいのですぐ恋に落ちた。

 

高木さんのサンリオスマイルにまんまと落とされた私は、塾の文通だけでは飽き足らず、中学校内でも交流を持ちたいと考えます。しかし高木さんは他所のクラスで学校では接点が全くありません。積みました。

 

皆さんならこんな時どうしますか?ドラゴンクエストで考えてください。困った時はパーティを組むでしょう。だいたい1人で魔王を倒しには行きません、酒場で仲間を増やしてから行きます。私は同じクラスにいた高木さんと仲がいい女子数人と接触し、こちらサイドに組み込むよう計りました。ここまでは良かった。しかしここからがクソ中坊、部活をサボって体育倉庫でオタトーク爆発してたチェリーボーイは恋愛に関する発想が貧相の極みでした。綾波派かアスカ派かの言い争いで、校門前でT君と決闘を繰り広げていたバカは現実の女性との関わり方が分かっていません。

 

私は高木さんと仲がいい女子にがっつり高木さんへの愛を語り散らしました。高木さんのどこが好きか、どこが自分のタイプと合致するか、挙句自分の理想の女性像まで語っていました。

これはいけない。バカかお前。しれっと「いや〜なんか最近高木さんちょっと気になってて、塾とかでも喋るんだけど、一回皆で遊びに行ったりとか出来ないかなぁ」とかやり方があるでしょう。なぜ悪手を打った。

こんな感じでハイになった半オタバカに対して女子友は嘲笑モード、「高木さんの事で何か知りたい〜?」とか言われつつ女子友に弄ばれていました。今になって考えればそんな事知ったところでどうしようもなく、何より直接の接点を作って関係を生み出すことの方が断然重要でした。

 

今思えば、当時はアニメのキャラクターに対して「〜は尊い、〜抱きしめたい」だの散々宣っており、現実の女性との経験がない自分にとってはできる限りの愛を伝える、愛を叫ぶことこそが、恋愛対象との関係を深める方法だと信じて止みませんでした。

だってアニメの絵は返事しないでしょ。そんなもん。好きとか言おうが何しようがレスポンスないでしょうが。壁に向かって叫んでんのと一緒ですよ、自分が気持ちよくなって終わって、それが相手を幸せにすると信じてやまないクソ野郎だったんですよ、ここ大事ですよ。

ちなみにアニメ熱が過ぎた後は「俺アニメとか見ないし2次元の女の子に興味とかないし。だって絵じゃん。抱きしめた時の温もりを感じることは出来ないんだぜ?」とかドヤ顔で宣っていました。高校の頃です。死んでくれや。

 

そして高木さんへの愛情は同じ部活のオタク友達からちょっと喋る他クラスの奴まで、手当たり次第に熱く語っていました。パーティ組んで大魔王どころではないです。完全に劉備です。蜀を打ち上げて天下統一を図っているんですねこのバカタレは。お前は何と戦っているんだ。完全に目的を見失っています。全く必要のない謎の一大勢力。多くの方々からの応援を経ることで、今まで感じたことのない感覚に高揚し始めた私は、自身が皆からおもしろコンテンツとしてスナック感覚で消費されている事、また自分が完全に祭りの中心で踊り狂ったピエロである事も自覚しつつ、同時に恍惚感を覚え始めました。

 

またこの頃に入ると「高木さん」と呼んでいたのも「なっちゃん」に変わっているんですよ。頭の中で肥大化した愛情イコール関係の進展ですから。非モテはこれが恐ろしい。なっちゃんかわいい、なっちゃん好き、なっちゃんと付き合いたい、の思慕三段活用です。私はこれで充実した中坊生活を回していました。

このなっちゃん三段活用が口癖となり形骸化が始まりだしたころ、思わぬ形で思慕が具現化、偶像化されてしまいます。そう、なっちゃんといえば

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なっちゃんです。

みんな大好きなっちゃん、果汁感少なめの甘々ドリンクなっちゃん

私は元々ジュースのなっちゃんが好きではありませんでした。だって甘すぎるから。元来より百歩譲ってバヤリース、果汁100%以外は論ずるに値しないと言う、きのこたけのこ信者も真っ青の過激派に所属していました。しかし今やなっちゃん=なっちゃん、クソピエロの中で不気味な方程式が成立しました。一体何が起こるのでしょうか。独占欲が発生するんですね。このクレイジーサイコ童貞はペットボトルのなっちゃんにまで過剰な愛情を注ぐ様になりました。

 

もちろん自分で買う飲み物は大抵なっちゃんです。好きでもない甘々の汁を(これが青春の味かあ)と誤魔化して飲んでいました。あれ多分ドーパミンか何かが出て舌が麻痺していたんでしょうね、あの頃はとても美味しいと思って飲めていました。ここまではまだいいんですよ。

ここで終わるクレイジーサイコピエロでは無かったんですね。私は友達の家に行けば「なっちゃんを出せ!」とねだり、無ければ家主にスーパーへ買いに行かせ、さらに最初の一口目は絶対に自分が飲むという鋼の掟がありました。理由は言えません。本当に言えません。でも友達も事情を分かっているので、最初からでなっちゃんを用意してくれています。良い友達でしょう?違うんです。ここから最初の一口を皆で奪い合うリアルスマッシュブラザーズが始まるのです。もちろん僕は必至ですよ、鋼の掟ですから。何故か只の友達まで本気出してくるんですよ。当たりが強い強い。なんでお前らがマジになってるんだと、こっちは遊びじゃねえんだよ。結局なっちゃんの最初の一口は定期的に誰かに奪われ、その度に私は悔しさで泣き崩れていました。

 

狂気の沙汰に走り出した火だるまピエロは、勝手に暴走したり友達に弄ばれつつ(なんだかんだ言って例の女友達とは仲良くなり、メアド交換したりしている)、なっちゃんという名の風船に自らの手で一人空気を入れ続けた結果、それがついに爆発したんですね。要は「俺、告白するわ」となりました。なっちゃん本人とは一切何の進展もないままで。あれは平成21年初頭の出来事でした。

 

次回も宜しくお願いします。